自問自答がすばらしい研究に繋がるんだ(ただし自分の限界を見極めた上で)

ついに研究の本質を突いた記事を見つけました

いくら他の人に助けを求めたって、最後は自分で考えないといけない。未知の領域に踏み込んでめざましい理論や結果を出力するためには、ほとんど孤軍奮闘しなければならない。価値のある研究であればあるほどそうである。だとすれば、研究者が自問自答でストイックにアウトプットし続けることは、とても重要なことである。
ただ、アウトプットしてフィードバックをもらうときは、逆に一番貪欲に人から意見を聞かなければいけないところである。

http://d.hatena.ne.jp/next49/20081114/p1
言葉の定義や概念の整理をしたい場合
「〜の定義は何?」
「何が〜ではないの?」
「〜の代表例は何?3つ挙げてみて。」
「〜ではないものを3つ挙げてみて。」
行為に関して洞察したいとき(特に評価やテストなど)
「〜というのはいったい何をどうすることなの?」
「その行為を行う理由は何?」
「その行為以外に目的を達成できることはないの?」
「何がどうなったら、〜ができたといえるの?」
研究の基礎を固める場合
「何が問題?」
「その問題はどうして解決しないといけないの?」
「その問題について現状はどうなっているの?」
「その問題が発生する根本原因は何?」
「あなたの解決方法は、どうして有効なの?」
「他に解決方法はないの?」
「他の解決方法に比べたあなたの解決方法は何が良いの?」
「その解決方法を詳しく説明すると、何を何のためにどうすることなの?」
「研究の目的は何?」
「何がどうなったら、その目的を達成できたと言えるの?(目標は何?)
「いつまでにどこまで行うの?」
「目的を達成するためにやらなければいけない仕事は何?」
「もう一段仕事を分割するとどうなる?」
「もう一回だけ仕事を分割するとどうなる?」
(仕事が「〜のためのアルゴリズムを構築する」だった場合)「『〜のためのアルゴリズムを構築する』ためにはまず何をやれば良いの?」
(何がわからないのかわからないとき)「どこまでがわかる?」
自分が伝えたいこと表現したいことをはっきりさせたいとき
「あなたが言いたいことを一言でいうと何?」
「どうして一言ではいえないの?」
「その言いたいことを理解してもらうには何の情報が必要?」
「その言いたいことの重要性を理解してもらうためには何の情報が必要?」
「あなたの言いたいことを図で表すとどうやって表現できる?」
「***さん(先生)だったら、あなたの言いたいことをどう表現すると思う?」
主観的な事柄に関して:「正しい」を例として
「『〜が正しい』というのは何がどうなったときのこと?『正しくない』ときというのは何がどうなったときのこと?」
「『〜が正しいかどうかを調べる』というのは具体的にどうやって行うの?」
「『〜が正しい』というのは誰の基準に基づいて?他に基準はないの?」
「『正しく行う』というのは、何をどうすること?正しくなく行う方法はあるの?」
何かをはっきりさせたかったら「なんで?」「どうしてそうなるの?」「何がすごいの?」を組み合わせて自分が滑らかに答えられない点まで進むのがもっとも良いと思います。

繰り返しますが、自問自答の際の質問と回答はどちらも簡潔に素朴に短くなければいけません。また、出来る限り正確かつ丁寧に回答をするべきです。そして、慣れるまでは、上記の自問自答の結果を必ず紙かテキストファイルに書き出すべきです。頭の中で保存してはいけません。

一人Q&A大会で、30分考えても答えられない質問については、一旦、それ以上考えるのをやめます。答えられない理由は「そもそも答えがない」か、「自分の頭の中に回答の元となる知識が存在しない」か「質問が適切でない」かのどれかです。「そもそも答えがない」ならば、ラッキー!うまい研究のネタを見つけました。「自分の頭の中に回答の元となる知識が存在しない」のであれば、いくら考えても無駄です。すぐにインプットを増やすべきです。「質問が適切でない」場合には質問自体を変えます。