論文が書けなくて困っているけど

http://anond.hatelabo.jp/20081217150705
なるほど。

楽天的に考えるためのお答えをいくつか返しておくと

・就活ははったりで意外とのりきれる。その気になれば。「難しい研究内容にとりくんでいるため、現時点ではわかりやすい成果は見えていませんが、将来的には周りの連中なんざ、勝負にならないほど重要な研究をしてますぜ」的な。あとは、研究内容とか、就活にとっては意外とどうでもいいことも多いからね。そんなに気を重くする必要はないと思われ。

・基本的に、「自分に能力がない」と考え始めるのは、負のサイクルに陥って、憂鬱スパイラルなので、考え方をかえるのが無難。研究というのは、研究者の能力だけじゃなくて、研究課題の難易度や、研究している環境、タイミングといった外部要因もかなり絡むので、あなたに能力がないかどうかは切り離して考えたほうがよい。難しい研究内容に取り組むと、どんな人でも時間もかかるし、どうしようもない。そこで、課題を「解ける課題」に設定しなおす能力が研究者としての素質だったりするけれど、まあそれは修士課程なので、そこまで無くても仕方がない。修士課程ぐらいで、課題設定がさっくりすすむような研究をしている人というのは、基本的に、課題設定がしやすい枠組みがすでにできあがっている分野で勝負しているだけなので、別にそこで課題設定ができるのはそんなに偉いことではない。逆に課題設定がしにくい分野で、どう課題設定/研究計画を創るか、ということを考えることのほうが、ある意味ではよっぽど研究とは何か、ということの本質に関わる訓練をしていると言えなくはない。これは就活のときにも、おそらく重要で「すぐに答えが出るような問題に取り組んで、「作業」として研究をするのではなく、どうやってオリジナリティのある課題を、ほとんど何もないところからものにしていくことができるのか、ということに取り組みたいと思ってやってきました。そのことのほうが、よっぽどおもしろいし、よっぽど得難い試行錯誤だと思っています。もちろん、成果がでなければ、ただの若造のたわごとになってしまいますが、どうにかして、難しい分野で成果を出すための方法を模索していきたいと思っています。こうした経験は、研究だけでなく今後の多くの仕事において活かせるだろうとも思っています。」とか言えばよい。

まあ、自分が難しい分野にとりくんでいるのだ、という誇りを持てれば無問題。

それが難しいのであれば、研究課題を変えて、教授の指導してくれそうなテーマとかで無難に変更したら、問題は解決すると思われ。

自分で課題設定するのは大変だからね。修士一年のはじめ数ヶ月なんかで、自分の能力に結論だすのははやすぎる。自分の能力に関しては、もっと楽観的になっていいと思うよ。

結構いいこと言ってるなぁ

修士課程ぐらいで、課題設定がさっくりすすむような研究をしている人というのは、基本的に、課題設定がしやすい枠組みがすでにできあがっている分野で勝負しているだけなので、別にそこで課題設定ができるのはそんなに偉いことではない。逆に課題設定がしにくい分野で、どう課題設定/研究計画を創るか、ということを考えることのほうが、ある意味ではよっぽど研究とは何か、ということの本質に関わる訓練をしていると言えなくはない。