Google世代に暗記は不必要→実は結構賛成

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081203_waste_of_time/

Don Tapscot(ドン・タプスコット)氏の教育に関する発言が話題を呼んでいます。

詳細は以下から。


Google generation has no need for rote learning - Times Online

GoogleWikipediaなどでいつでも簡単に入手できる情報を、わざわざ暗記するのは時間の無駄」と語るDon Tapscot氏は1998年ベストセラーとなった「Growing Up Digital」で「Net Generation(ネット世代)」という言葉を浸透させた張本人。最新刊「Grown Up Digital」では1978〜1994年生まれの12カ国、8000人近くの人を対象にした調査により、このような結論に至ったと発言しています。

「子どもたちは世界の成り立ちや、どうやって世界が動くかを理解するために、歴史を学ぶ必要がある。しかし、年号や日付を知っている必要はない。ヘースティングスの戦いについて知っていれば、1066年という年号は、検索すれば一発で出てくる」

「もはや教師は『知の泉』ではない。インターネットが『知の泉』なんだ」

「現行の教育は時代遅れ。産業革命時代には合っていたかもしれないが」

「今の子どもたちにとって暗記は時間の無駄。クリエイティブな考え方を身につけさせ、オンラインで入手した情報を有効に使えるような解釈力を付ける教育をするべきだ」とのことですが、もしその教育方針が採用されたら、これからの子どもたちは年号や人名、元素周期表や化学式なども暗記しなくてよくなるのでしょうか。少しうらやましい気もします。

僕は昔から

理解が伴わない記憶(いわゆる付け焼き刃な丸暗記)はまったく意味がない

と思っている


丸暗記した知識をさらに発展させて、自分の興味のもつ内容にリンクさせることができれば、結果的には自分の財産になると思う。しかしその知識がほとんど興味がないものの場合、脳の中のシナプスの結合が十分でなくなり(他の知識との関連づけが十分にできなくなり)、やがては忘れてしまうことになるのだから、丸暗記はコストパフォーマンスが悪く、結果的にはほとんど意味がない作業である。


【提案】「興味があるということ=理解から始まる土壌があること」と考えて、そういったモチベーションを起源としないような情報(上で言う年号や人名など)はネットに頼っていけば良いのではないか??


これは今が情報化社会になっているからこそ提言したいのである。
世の中には、今、知識が氾濫しすぎている。そしてネット社会でノンストップに情報共有が行われる。
勘違いして欲しくないのが、覚えることが悪いと言っているわけではないということである。

学校教育に関しては、モチベーションがほとんど感じられないような出題(単に知識の多さだけ問う入試問題など)はもうやめていったらどうだろうか??
いわゆる、「〜を説明せよ」という問題の方が、よっぽど記憶に残る覚え方だし、結果的にはシナプスの結合を積極的に行える脳になっていくはずで、丸暗記型の教育はもうやめるべきだと思うのである。



高校数学の問題が今でも普通に解けるのは本当の知識が身についたという証拠である。
数学は理解が伴わないと進まないからこそ、数学は大切な学問なのである。
そうではなくて、意味もなくテスト勉強だけのために昔覚えて完全に忘れてしまったことの、いかに多いことか

どこかで聞いたことがあるけど何が何だかわからないと思うことがもし多いなら、脳内のシナプスの結合を促すために、ネットで知識の文脈を拾ってみる作業が必要である。自分もこれからはそのように知識をつけようと意識しようと思う。